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思考の最果て
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白銀(WriteIDEA)

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週刊 WriteIDEA -2018.11.2-
 <今週の白銀>
 『.hack//』シリーズでおなじみのサイバーコネクトツー社長、松山洋氏の記事(https://note.mu/piroshi3/n/nbce66fdf96f7)がtwitterなどで話題となっているようで、私の目にも入ってきました。
 反応としては、その通りだと思うという「同意」と、そんなことはないという「反発」の2つに分かれているようです。
 この内容についてはイラストレーターに限った話ではなく、小説家や漫画家、ゲームクリエイターなど、創作物だけでなく、他のことにも同じように当てはめて言うことができるような気がします。
 私自身も、小さい頃は漫画家やゲームクリエイターになりたいと思ったことはありましたし、今でもなれるものならなってみたいという思いはあります。小説を書くことにしても、「絵が上手くないから文章を選んだ」という部分がゼロだとは言えません。
 同時に、中学、高校、大学と賞へ応募して落選を繰り返していた身からすると、この手の話題は割と身に沁みます。ただ、私は私なりにこれが安易に選んだものではないとは断言しますから、目線としてはどちらかというと松山洋氏寄りです。
 記事へのコメントや、松山洋氏のツイッターなどでのコメントも含めて見て思うのは、「結局のところ本人次第だよね」というところでしょうか。
 この記事に書かれているのは、「ちゃんと考えて選んでね」ということであって、「だから目指すのはやめろ」というわけではないと思いますし。
 
 
 
 
 <創作の現況>
 今週はあまり進まず……
 
 
 <IDEA Pickup>
 今回の話題は『作品作りでタブーとしていること』について触れてみようかなと思います。
 
 私が作品を考える際、「タブー」とするものには大きく分けて2つあります。
 1つは「創作そのものへのタブー」で、もう1つは「その作品内でのタブー」です。
 前者は創作をする際に一般的にタブーとされるような事柄や、自分自身で決めている「これはやらない」というような内容を指していて、例えば「回想シーンの中で回想シーンを使わない」だとかに代表されるようなものです。
 後者は今手がけている作品の中でのタブーということで、作品毎にタブーの内容自体が変わります。
 今回話題にするのは、この後者の「作品を作る際、その作品におけるタブー」についてです。
 
 大雑把に言ってしまえば、「この作品ではこれだけは絶対にしない」という取り決めのようなものですが、これの意図するところは作品内でのパワーバランスを取るためであったり、「こういうのがあればこの問題も簡単に解決できそうだよね」という読者側の発想を抑え、説得力を高めたり、盛り上げを演出したりというものになります。
 
 自作での例だと、『蒼光』には「時間を制御する能力は存在しない」というタブーがありました。この作品における超常能力は多岐に渡り、その応用も発想次第なところがあるわけですが、唯一の例外として、「時間を巻き戻す」「時間を飛ばす」といった時間という概念に手を加える能力の存在だけは許容していません。
 「対象の意識(脳)に作用して対象の時間間隔を狂わせる」、というような能力なら有りですが、直接的に時間を遡ったりするようなものはNGとしているわけです。もし仮に、「時間を巻き戻す」という能力を『蒼光』で表現しようとするなら「世界全ての素粒子配列を巻き戻したいタイミングに書き換える」という理屈を採用するでしょう。時系列という概念からすると巻き戻ってはいませんが、現象やそこに存在する物質的には巻き戻ったと言える形です。ただし、これは「世界全てを作り直す」のと同義ですから、可能な能力者がいるかどうかという問題や、いたとしてもそれを出来るだけのキャパシティがあるのかという面で非現実的だったりはします。また、作中の倫理感覚として、「それで巻き戻った人間たちはオリジナルと言えるのか、書き換えられて都合の良い人間になっていないか」みたいな問題も副次的に発生していくでしょう。
 同時に、この理屈だと「時間を飛ばして未来に行く」というのも、「それが正しく時系列が進んだ未来なのか?=書き換えをした人に都合の良い未来像なだけではないか?」という疑問も発生するため、純粋な「時間操作」とはまた違うものだと思うわけです。
 『蒼光』で何故「時間操作」をタブーにしていたかと言えば、この力で過去や未来を好きなようにいじくれてしまう可能性があったからです。起きてしまった悲劇をなかったことにしていくと、この作品で描きたかったものが薄っぺらくなってしまうだろうと思ったのがまず1つ。そして、上手く使われると能力的に対処のしようがない、というのも理由の1つ。本人を仕留められない限り、過去に遡って知らぬ間に始末されてしまったらどうしようもありません。
 また、以前に話題にもしていますが、『蒼光』の能力は実質的には物理法則によって発生させられる現象であるという超理論や理屈付けをしていることもあり、それを逸脱するような「時間そのものを操る」というのは設定上、存在させ難いというのもあります。なので『蒼光』の世界観で扱えるのは「時間感覚に干渉」であったり、「物質の状態を書き換える」であったり、擬似的にそう感じられる程度のものとなります。
 『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンド能力のように細かな制限などがあれば別かもしれませんが、個人的に時間停止や時間操作はバトルアクションにおいて扱い辛い部類のものだと考えているので、私の場合はロジックを考える際に除外することが多いです。
 
 当然ながら、この「時間操作」関係を盛り込もうとあらかじめ決めてから構想する作品の場合は話が別で、その場合はいかに時間操作にまつわる設定に説得力を持たせるかという部分で理屈や制限を設けていくことになります。
 というわけでこの話題は次回にも続く。
 
 
 <娯楽万歳>
 時間なかったデース_(:3 」∠ )_
 
 
 <連載>
 短期集中連載企画
 『魔導戦騎 救国のアルザード アウトサイドエピソード 三獣士』
 #双炎の猛将1
 
 
 専用にカスタマイズされた改良型《バルジカス》のスクリーンパネルにも廃都ベルナリアが見えてきた。
「状況は?」
 風の唸りのような魔動機兵の駆動音を背に、通信機へと厳つい顔をした男は呼びかけた。
「予定通り展開しています。別働隊も間もなくベルナリアに突入します」
 帰ってきた部下からの返事に一人小さく頷く。
 アルフレイン王国の最終防衛線とも言える廃都ベルナリアの防備は堅牢だ。王国を囲う三ヵ国連合による進攻をこれまで幾度と無く退け続けている。
 突如として開かれた戦端と、三方からの電撃的な進軍によりアルフレイン王国はその領土の多くを奪われることになった。
 だが、アルフレイン王国には良質なプリズマ鉱石の鉱脈が多くあり、そして技術力も低いわけではなかった。むしろ、魔動機兵の質は世界全体を見ても高水準にまとまっており、国としての気質からしても軍事組織の練度は高く、敵対する側としては厄介な存在であった。
 だからこそ、仕掛けた側も三ヵ国で連合を組んでいるのだが。
「全く、よくもここまで粘るものだ……」
 眉間に皺を寄せ、バフメド・バルフマンは鼻を鳴らした。
「未だにここを突破出来た部隊がいませんものね」
「ここしか残ってないってーのに良くやるよ」
「だからこそだろうよ」
 部下たちの軽口も言葉自体は呆れ気味なものだが、身をもって手強さを実感しているのもあって侮るような響きは一つもない。どちらかと言えば、手強さにうんざりしていると言うのが正しい。
 いいことだ、とバフメドは口元に笑みを浮かべる。敵を侮って良いことなど一つもない。
 北方のノルキモの連中はアルフレイン王国を時代遅れの蛮族だと言って憚らない。実際にバフメド自身が目にしたわけではないが、ノルキモが侵攻した地域はそれはもう凄惨なことになっていると聞く。
 一体どちらが蛮族なのか。
「よし、陽動部隊のベルナリア突入の後、順次進攻を開始する。お前ら、手筈通りにやれよ!」
「了解!」
 ベルナリアの領域に入る手前で一喝し、部下からの返事を聞きながら機体の歩みを一度止める。
 後ろからついて来ていた砲撃戦装備の《バルジス》二機と《バルジカス》一機が南側へと大きく進路を変えた。
「《ノルス》の調子はどうだ?」
「軽過ぎて耐久が不安ですね」
 バフメドの機体の後ろについた、軽装の魔動機兵に声をかける。
 本来はノルキモの正式採用機体として使われている魔動機兵だが、今回の作戦では偵察役として使うよう指示があった。
「すまんな、貧乏くじを引かせた」
 バフメドとしては慣れない機体を強制するのは避けたかったが、命令では仕方がない。
「いえ、基本は同じですから……しかし、利権絡みですかね、これ」
「だろうな……連中、もう勝った気でいるんだろうよ」
 部下の返答に、バフメドは渋い表情で言った。
 三ヵ国で連合を組んでいるとはいえ、完全に同調できているかと言えばそうでもないのが実情だ。
 アルフレイン王国は大陸全土を見ても強大な国家のうちの一つだ。三国それぞれが単独でまともに争えば勝ち目は無かっただろう。だからこそ三ヵ国で同盟を組んで戦争を仕掛けたのだが、合同部隊での戦闘はほとんど無いと言っていい。三国による波状攻撃や、多方面からの同時侵攻によってアルフレイン王国を追い詰めてきたのだ。
 王都アルフレアの東に位置するベルナリアは、立地的に避けては通れぬ場所にあった。
 ノルキモはアルフレイン王国の北方に位置するとはいえ、真北というわけではなく、どちらかと言えば北東と言うのが正しい。アンジアはアルフレイン王国からは真南であるものの、そのまま北上するには西方にあるユーフシルーネの存在も無視は出来ない。東方のセギマとの連携も考えるなら、ベルナリアを陥落させて東から攻めるべきだという話で纏まったのである。
 アルフレイン王国もそれを察してか、ベルナリアの後方に大規模結界を設置し、必死の抵抗を続けている。
 戦局が覆される可能性は限りなく低い。それは誰の目にも明らかで、だからこそ、三ヵ国それぞれの上にいる者たちは勝った後のことを考え始めている。
 三国合同部隊による一斉攻撃を渋って、各国それぞれが交互に部隊を送り込む形でいるのも、部隊に他国の機体を混じらせようとしているのも、勝利後を見越してのことなのだ。
 アルフレイン王国はそういった思惑によって首の皮一枚で繋がっていると言ってもいい。
「隊長、陽動部隊がベルナリアに侵入したようです」
「よし、我らも行くぞ。二番隊は北よりのラインを、三番隊は指定位置に着き次第、制圧砲撃を開始せよ。一番隊は陣形を維持してついてこい!」
 ヒルトを握り直し、バフメドは《バルジカス・デュアルファイア》を進ませた。
 
 
 ――つづく
 
 
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