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思考の最果て
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白銀(WriteIDEA)

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週刊 WriteIDEA -2018.11.30-
 <今週の白銀>
 さて、ようやく配信された『ARK』のDLC第三弾『Extinction』を身内で遊び始めています。
 多少の事前情報は得ていましたが、攻略情報などはあまり入れずに開始。
 どのゲームでもそうですが、全く未知の場所を手探りで進んで行くというのは面白いものです。こういったサバイバル要素のあるものの場合は未開の土地の探索と開拓には好奇心と危機感の両方が刺激されるのがポイントですね。
 今のところは仮拠点を築いて基本的な生産基盤を確保し、マップ全体の偵察をして資源位置の確認やこのマップ独自の生物種の把握などを行い始めている段階です。
 PS4日本語版として一応のローカライズはされているものの、ゲーム中に点在するアーカイブ関係は手帳やメモの画像という形式なせいか言語が和訳されておらず、書き殴られたような文体にもなっているものもあったりして、画像に対する文字の小ささなどもあって自力で翻訳しようにもそもそも原文が読み取れないんですよね。ゲーム部分が遊べるものになっているので良いと言えば良いのですが、作品の世界観とかそういう部分を楽しみ切れないところがあるのはやはり少し残念ではあります。
 とはいえ、12月中に発売される新作ソフトだと『ゴッドイーター3』が購入予定ですが、それまでは十分遊んでいられそうです。
 
 
 
 
 <創作の現況>
 『救国のアルザード』9章進捗%
 
 
 <IDEA Pickup>
 『ゲーム的構想パターン』の話題、2回目。
 今回は『蒼光』の構想をどういうパターンで構築していったか、というお話。
 
 ゲーム的に『蒼光』の主人公の要素を分解すると、「高攻撃力」「防御貫通」「能力無効化」「生命力消費での自己強化」と戦闘面において隙の無い構成になっています。
 ただ、物語開始時点では「高攻撃力」程度しか要素としては活かせておらず、他の3点は使いこなせず、要所要所で何とか使えたことで状況を切り抜けていく、という形を取っていました。
 ゲーム的に言えば「特定条件下のみ発動可能」といったような状態であったわけです。それが物語の進行と共に、力の使い方や理解が進み、任意発動可能なものになっていきました。
 ラスボスの要点は主人公から「能力無効化」を無くし、代わりに「制限解除」を追加したような形で、お互いを潰し合える関係になっています。これは、構想時点から主人公と対になるような、お互いの弱点を突き合う関係を意識していたわけですが、逆に言うと主人公とラスボスはこの組み合わせでなければ互いに弱点を突き合えないものにもなっています。本人の実力はともかく、要素だけを見た場合に、主人公に対抗できるのはラスボスぐらいであり、ラスボスに対抗できるのは主人公だけである、という部分が作品全体を通して構想するのにも重要だったわけです。
 徐々に敵が強くなる、という展開の理屈付けについては、物語当初は「組織に対する脅威度」が全面に押し出されていましたが、最終盤におけるラスボスによる暴露「寿命の消費を狙っていた」というのが真相という形にしました。
 主人公の「生命力消費による自己強化」は、言い換えれば「格上を倒せる可能性の向上」であり、いきなりラスボス本人や、それに順ずる戦闘能力の存在をぶつければ、その時点で主人公が持つ残りの寿命量を自己強化に回されると、主人公の基礎戦闘能力の向上や組織側の重大な戦力の喪失を招きかねない危険性が高く、万全を期すために徐々に格上をぶつけていくことで寿命を削り切ろうとしていた、という理屈を採用したわけです。
 この理屈の書き手としてのメリットは、敵が徐々に強くなるという展開に対する説得力と共に、組織にとっての脅威度が上昇していくことによる周囲の変化が描けることだけでなく、それをカムフラージュにした真相の暴露によるラスボスの人間性が描けたという点もあります。
 ラスボスにとっては組織は大切なものではありましたが、主人公の持つ力や要素に対する恐怖を他の誰よりも根底に強く持っており、結果的に隊長格の部下さえも駒として死なせるよう誘導して(勿論、あわよくば主人公を倒してしまっても良い)主人公の寿命を削り、確実に勝利できる状況を作ろうと画策したというのが『蒼光』のストーリーラインでした。
 ラスボスは組織の長であるという立場もあるためそもそも敵対しようという者は多くなく、いたとしても「生命力消費での自己強化」が「制限解除」によって「無尽蔵の自己強化」になっているため、単純な話、相手を上回るまで自己強化をすればどうにかできてしまいます。そしてその思想や組織を作るに至った経緯からして、ラスボスは自身が能力者であることに半ば依存している部分があります。これに対し、主人公は「能力無効化」を駆使することで、相手の能力を無力化できるわけですが、ラスボスにとってはその力が能力者であることの否定にも等しく、自身が差別され迫害され脱却しようとしてきた人間たちと変わらない存在であると突きつけられることに無意識的な恐怖を持ってもいたわけです。
 まともに相手になる存在がいないラスボスに対し、主人公は「能力無効化」という全ての能力者に対するアドバンテージを持ってはいますが、その生命力は無尽蔵ではないというのが弱点でもありました。
 特に、ラスボスは主人公との相打ちは望んでおらず、自身の生存を最優先していたというのもポイント。物語序盤の主人公がまだ力を付けてない状況であっても、敗北や相打ちの可能性がある以上、相打ち覚悟ででも自ら打って出る、という考えはラスボスには無かったわけです。十分に寿命が削れ、自身との戦闘中に力尽きるであろうと確信したからこそ終盤で戦闘に応じたわけです。
 ラスボスにとってイレギュラーだったのは実の娘でもあるヒロインの存在で、彼女によって主人公の敗北要因が補われ、かつ更に強化されてしまうわけですが、ヒロインとの関係性で差がついた形ですね。
 
 ゲーム的な考え方と言っても、『蒼光』構想時点や執筆中には、いわゆるレベルであったり各種パラメータであったり、というようないかにもゲーム風なキャラクターの設定は全く考えていませんでした。後から「こんな感じかな」と妄想することはあっても、『蒼光』という作品としてはそういうステータスやパラメータを設定したとしても作中に反映させる必要もなく、それを反映させることに説得力を持たせられるような設定や世界観があるわけでもありませんでした。
 身も蓋も無い言い方をすれば、こじつけ方、というところです。
 
 
 <娯楽万歳>
 次の話題何にしよう?ということで休載。
 
 
 <連載>
 短期集中連載企画
 『魔導戦騎 救国のアルザード アウトサイド 三獣士』
 #強剣の刃狼1
 
 
 前線基地のブリーフィングルーム代わりのテントの中で、次の作戦が説明されていた。
 三ヵ国連合からの波状攻撃は続いているが、未だにベルナリアは突破できていない。三国それぞれが戦後のことを意識しているのか、同盟を組んでアルフレイン王国に攻撃を仕掛けてはいるが、足並みが揃っているわけではない。
 タイミングを合わせてそれぞれの目標を同時襲撃することはあったが、一つの攻略目標を前に三国はまだ共同戦線を張るという結論には至っていないのだ。
「で、アンジアの《フレイムゴート》の部隊が敗走した」
 前線指揮官の言葉に、それを聞いていた者のうちの誰かが小さく口笛を吹いた。
 指揮官は音のした方を僅かに睨みつけたが、直ぐに表情を戻して言葉を続ける。
「よって、次は我々セギマの番だ」
 共同戦線を張れば、物量で押し切ることができる確率は高い。
 それをしない、というのは、三国それぞれの思惑もあるが、状況的にアルフレイン王国に勝ち筋が無いというのも事実だからだ。アルフレイン王国はもはや防戦一方、というよりも打って出るだけの戦力が残されていないのが実情だ。三国がそれぞれ自分たちの戦力を温存、ないしアルフレイン王国陥落の功績を少しでも増やそうといった思惑で共闘していないこともあり、代わる代わる攻め入っているため王国の最終防衛ラインでもあるベルナリアへの攻撃頻度は高い。
 防衛にほとんどの戦力を割かなければ、ベルナリアの戦線が回らないのだ。
「次の作戦は、ウル、貴様を中心に据える」
 前線指揮官が鋭く細めた視線を向けてくる。
 やや後ろの方で腕を組んで黙って聞いていたウル・ウェンに視線が集まる。
「……具体的には?」
 眉根を僅かに寄せ、ウルは問いを返した。注目されるのは好きではない。
「貴様の戦闘能力を活かして、ベルナリアの突破を試みる」
 指揮官が壁に貼られた地図にピンを打ち、配置を示す。
「あの《フレイムゴート》がただで引き下がるとは思えん。それなりの消耗は与えられているはずだ。そこを突く」
 損耗の穴埋めが出来ていないと予測される間に、三国の中でも戦闘能力に頭一つ秀でたウルを前面に押し出してベルナリアを突破しよう、という作戦らしい。
 前線に配備されているセギマの部隊の多くを広く展開し、それらのほぼ全てを陽動として敵の戦力を引き付けさせる。戦線を広く延ばして薄くさせたところを狙い、ウルを中心とした精鋭部隊で一点突破を仕掛けるのだそうだ。
 聞いてしまえば単純な話ではあるが、広く部隊を展開するとなるとこちらのリスクもそれなりに大きい。セギマの戦力だけでそれをやろうとすると、前線配備されているもののほとんどを出すことになる。いくらアルフレイン王国が防戦一方とはいえ、さすがに無用心だ。
「今回の作戦については上も本気のようでな。陽動にはアンジアとノルスも参加する」
 指揮官の言葉に室内がざわついた。
 他国に協力要請をしたこともそうだが、それが受諾されてるのも驚くべきことだ。
「とはいえ、当然ながら全戦力というわけではない。アンジアからは前線配備戦力の一割、ノルスが二割だ。我々は七割を出す」
 前日に《フレイムゴート》を出撃させたアンジアは消耗を鑑みて一割、ノルスは次回の攻撃を見越して二割、といったところか。とはいえ、他国の攻撃の、しかも陽動役としての協力要請に応じたというのはこれまでのことを考えると異例ではある。
 中々落ちないベルナリアに、三国の上層部連中も業を煮やしつつあるということかもしれない。
 作戦成功の暁には何かしらの見返りは要求されているのだろうが、そうなると失敗した時が怖くもある。
 陣形の配置としては北部側にノルス、南部側にアンジアを交えて、ほぼ中央をウルの部隊に侵攻させるつもりのようだ。ウルの周辺に配備される部隊は突撃を援護するために使われる。
 ブリーフィングを終えてテントから出たウルの表情はあからさまに不機嫌なものだった。眉根には皺が寄っていて、目つきは鋭く、口の両端は下がっている。
「そんなに不服か」
 副隊長のダオグ・バワウが苦笑気味に声をかける。
「ただでさえ隊長なんぞ柄じゃないんだ。ああいう期待や頼られ方は好かん」
 要として期待をかけられる立場となるウルにとっては頭が痛い。
「そういうものに弱いわけでもあるまいに」
 ダオグが呆れたように笑う。
 期待をかけられたり、頼りにされたりすることでパフォーマンスが落ちることはない。だが、そういう重圧に強い弱いではなく、そういう類のものが感情的に嫌いだというだけだ。
「……指揮は任せるぞ」
「ああ、いつも通りだ。お前はただ目の前にいる奴を斬ればいい」
 幾分か気を落ち着けて、鼻を鳴らすように吐いた言葉へ、ダオグは薄い笑みを浮かべてウルの肩を叩いた。
 
 
 ――つづく
 
 
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