小説版のガンダムAGEも最終巻が出て完結したようで、変更点まとめというものを見てきました。 第一巻の頃から変更点のまとめはチェックしていましたが、それ見ているだけでまともになっているように見えるから凄い。 ちゃんとキャラクターが掘り下げられ、言動や行動に一貫性もあり、説得力もあり、魅力が出されている。 アニメでは説明がされていなかった設定や裏事情や情勢、世界観にも触れられていて、辻褄合わせもなされている。 展開や描写入れ替え、削除、追加、それらが割と的確で良い感じだとか。 どんだけアニメがクソだったんだという……。
後書きで書かれてましたが、著者は富野監督に激励されハグされたとか。 「生き延びて良い作品を書いて下さい」 と言われたとか。 なにそれ、ガンダムファンとしたらこれほど嬉しいことはないんじゃ……。羨ましすぎる。
生き延びて、ってことは死ぬほど苦痛だったんだろうなぁ、という暗示でもあるのかな。 でもまぁ、ぶっちゃけ物書き志望の端くれとしては、あれのノベライズなんて相当きついだろうとは思う。あんな酷い出来の作品を小説化したとして、高評価されるとは普通は考えられないもの。好きな作品のノベライズならまだしも、あれのノベライズをしたとして胸を張って人に言えるのか。きっと実際に小説版の方を見たことがない人からすればアニメの評価がすべてだろうし……ねぇ。 実際、著者は相当苦労したと思う。変更点のまとめとか見ていても、それが伝わってくるし、作中の描写の中にも滲み出ているところがあるんじゃないかと思う。
ともかく、大筋は変えずに描写や印象をしっかりしたまともなものに変えることができたということが凄く重要だと思う。 食材はそこまで悪くはなかった。 料理人が壊滅的に下手クソ過ぎたっていう証明でもあると言える。 ちゃんと料理すれば割と美味しく食べられるものが出来上がるんだよ。
同じ内容やプロットで小説化しろと言われたとして、この小説版のような形になるかはともかく、アニメ版よりマシなものにはなると私でも言えるぐらいアニメ版は酷かった。 そこんとこ日野は猛省しろ。
そして小説版の著者はお疲れ様でした(;´д`)
テーマ:機動戦士ガンダムAGE - ジャンル:アニメ・コミック
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